ごあいさつ

絆づくり・居場所づくりの出発

 山中比叡平学区でも着実に高齢化が進行しており、現在老齢人口が30%近く、この先には老齢人口が50%を超えることも予想されます。また当学区と大津及び京都の市街地を結ぶ公共交通機関は唯一京阪バスだけであり、高齢者の方々は、大津の市街地にある様々な社会施設を利用したくても、出来ない状況にあります。このような地域環境で、地域のマンパワーを活かし、地域内で、絆づくり、居場所づくり、世代間の交流の場を作っていくことが、将来に向けての根幹の課題となります。

 その状況の下、2010年度に学区の諸団体の中で、ひえい平保育園跡の有効活用の声が上がり、また大津市協働のまちづくり推進条令が2011年度より施行されたことを機に、学区自治連、社会福祉協議会、NPO法人陽だまりの会が中心となり、保育園跡に住民が交流する場をつくるための準備会を設け、具体的事業、管理運営の諸課題、初期投資と日常の運営費に関する基本財政等の検討を重ねてきました。2013年2月には、大津市との不動産使用貸借契約を締結し、3月には耐震工事、トイレ・厨房の改造等も行い、4月27日の開所式にいたりました。正式名称は「山中比叡平住民交流・まちづくりセンター」ですが、癒しの語感がぴったりだということで愛称を「こもれび」としました。

  地道な歩みを続けています

 今年で早くも4年を経過しましたが、出発点での常設事業がそれまで地域で実績のあった社会福祉協議会が運営する「楽市楽座・金曜カフェ」とNPO法人陽だまりの会が運営する「陽だまりサロン」であったことから順調に推移し、その後リユースセンター、やまのヘアーサロン、やまの保健室、防災展示室等も開設されました。年間の延利用者数は8,000人を超えています。

 2015年7月の大津市との協議会で、「山中比叡平住民交流・まちづくりセンターは、大津市協働のまちづくり推進条例に基づく協働事業である」と合意しました。大津市のモデル事業となるよう、役割分担も明確にして夫々の任務を担い、定期協議会で意思疎通を図っています。

  住民のみなさんのさらなるご利用を

 2014年に多目的室を開設したこともあり、何時でも使用できる室があるため、当番管理者いる定例開館日(火~金 9時30分~16時)以外の利用団体も増えてきています。

 「絆づくり、居場所づくり、世代間の交流」も多くの方が集ってこそ実のあるものとなります。山中比叡平みなさんが、この住民交流センターを一層利用されて、盛り上げていただくことを期待いたします。

2017年4月 代表 持田貞彦


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