2019年度運営委員会総会

5月7日、2019年度の運営委員会総会開催が開催され、「①2018年度のまとめ、②2019年度の計画・方向、③2018年度決算・2019年度予算案、④2019年度の体制」の4課題が提案され、議論の結果、それぞれ全会一致で採択されました。

 2018年度のまとめ 

Ⅰ.2018年度の課題・方向に対する到達度 ~第5年度の基本的評価~

1.利用状況

資料Ⅲ参照

陽だまりサロン 300事業 1,940人 金曜カフェ 47回 4,300人 その他  350回 3,157人

  計 744回 9,397人

集計方法の違い(その他も含めて実体で集計)の違いはあるが前年度の8,474人から923人増加した。

2.大津市との協働事業の推進

協働事業協議会は定例で4回開催され、「協働のまちづくり推進条例に基づく協働事業の基本的な在り方」や「2019年度以降の財政計画」等の協議を行った。

しかし残念ながら3月の協議会では、大津市自治協働課と住民交流センター基本的な考え方が、全くかみ合わない状態であることが露呈した。

[住民交流センターの基本的な立場]

協働提案制度に基づく補助金が2018年度で終了することを区切りとして、協働のまちづくり推進条例に基づき、2019年度以降の協働事業の在り方を真摯に協議し、双方の努力で条例の具体的な実現を図っていく。

 [大津市基本的な考え方]

このセンターの活動が、このような状態(市は建物のみを提供し、運営費は一切出さない)で活動していること自体をモデル事業として、他の地域にも知らしめる。資金援助は全く考えていない。資金援助なしで活動していること自体がモデルとなる、という認識である。これからは、移動遊具を持ち込んだイベント、子育て支援センターとの協力、財政面では視察代をとるような方向の検討、若者の参加などに関して話し合っていきたい。

3.賛助会員の組織
[到 達]

 【2017年度】
58人 106口 106,000円 1団体 30,000円 計136,000円

【2018年度】 3/31現在
48人 89口 89,000円 2団体(里山倶楽部・絵画教室) 30,000円

 計119,000円

目標300人に対しては、16%の到達であり、新会員も5人に留まった。基本的な問題は、交流センター利用者全体に呼びかける実務体制の遅れである。

4.管理運営の課題

事務局及び当番管理者を中心にした事務局機能は、安定した体制もあり、引続き日常の会館管理の要となった。
また各事業の実施団体が中心になり、引続き協力ボランティア拡充が図られた。

1)各種会議の定着

運営委員会総会 2回、管理委員会 3回、事務局会議 12回開催し、基本的には各会議の機能を果たした。

2)広報活動

広報誌「こもれび」に関しては、担当者の努力で定期発行の堅持と内容の充実が図られてきている。

しかし住民の方からは、「住民交流センターに行ってみたくなるような紙面なのか(取り分け1面)」とういう意見も寄せられており、紙面の改善が必要である。

3)施設の保守管理

建物の老朽化は年々進行しているが、今期もサロン4の漏水に関わる床修理工事を行った。

5.子育て世代をはじめ、幅の広い団体の新規事業の促進

1)親子の行事

ニコニコキッズの行事以外は進展なかったが、依然として体制作りが課題である。

2)中庭の整備に関わって「飛島渡り」を設置し、子ざる会や比叡平小学校に呼びかけたが、実現していない。

Ⅱ.財政計画の検討

「大津市の補助金が終了する2019年度以降30~35万円の財源確保が必要である」ということで、事務局会議を中心に「中期財政計画」の検討を旺盛に行い、臨時の運営委員会総会(9/25)で以下の決定を行った。

 

《財政対策計画》

[2019年度以降の推定] 30~35万円の財源確保が必要である。

[検討課題案]

1.協働事業

「住民交流センターは大津市との協働事業」であることを前提にして、協働のまちづくり推進条例第10条の「適切な財政的措置」及び条例第11条の「公共施設の提供」の実現を粘り強く折衝していく。

当面第11条2項による「市による公共施設の提供(現状は建造物の提供に留まっている)」に絞る。

2.賛助会員

「NPO法人陽だまりの会・社会福祉協議会を中心に、現センター利用者方々をはじめ、住民交流センターの目的・意義に賛同頂ける広範な方々にお願いいたします。」という任意の趣旨は遵守しつつ、全利用者への直接の呼びかけを徹底するとともに、広報誌こもれび及びホームページで繰り返し呼びかける。

【当面の目標】100人 200口

3.利用料金の徴収

 「大部屋500円、小部屋300円」を部屋単位で徴収する。大部屋とはサロン1および2を同時に使用する場合をいう。その他の部屋はすべて小部屋とする。また、使用時間は、午前、午後、夜間を単位として扱う。

年間推定 65,000円

4.金曜カフェの在り方

金曜カフェの自主的な運営を尊重しつつ、協力関係を構築する。

※「食事代金の改定」の意見が内外共にあるが、金曜カフェが中心になって検討する課題である。

「食事内容からしたら安すぎる」という意見がある一方で、「百円玉2個でその内容を提供すするための並々ならぬ努力をしてきた」というスタッフの思いも尊重しなければならない。

5.新規事業

利益確保ができる事業の検討(無理のない範囲で)

手始めに、住民交流会館のスペースでできる物品販売

※広く提案意見を求める

6.費用の見直し

【水光熱費】

金曜カフェの負担増額を要請するが、担当者の意思を尊重し慎重に協議する。

7.公的補助金

利用可能な公的各種補助金を調査し、積極的応募する。

Ⅲ.常設事業のまとめ

資料Ⅰ参照

[NPO法人 比叡平・陽だまりの会]

[楽市楽座・金曜カフェ] 

 2019年度の課題・方向 

Ⅰ.大津市との協働事業の推進

協働事業協議会を中心に、対等の立場で共に協働事業を推進するということをより鮮明にし、課題を一つ一つ明確にして、日常的にその実現、問題解決を図っていく。

また条例で定める「施設(建物だけでない)の提供」の実現を現実化させる。

Ⅱ.まちづくり協議会の議論への参加

山中比叡平まちづくり協議会準備会において、設立に向けての検討が行われているが、住民交流センターが中心部分で関わっていく可能性も高く、その動向を見ながら住民交流センターとしての検討を行っていく。

また公民館のコミュニティセンター化についても、住民交流センターとの関係を明確にして、その関わり方の検討を行う。

Ⅲ.財政基盤の確立

前年度臨時運営委員会総会で決定した「財政対策計画」のより具体化を図る。

Ⅳ.管理運営の課題

①会館及び各事業の管理運営の一層の充実を図るとともに、会館ニュースの発行等で意思疎通をもっと緊密にしていく。

②管理委員会と事務局を軸にした管理運営体制の充実を図る。

Ⅴ.いつでも集えるサロン1・2と子ども達が集う場の整備

運営委員会の担当者を明確にして、子ざる会を中心にした推進チームを立ち上げる。

Ⅵ.広報活動の充実

広報誌こもれびは引続き定期発行を行い、紙面の充実を図る。

ホームページこもれびは、閲覧の促進とともに、内容の充実を図る。

 決算・予算 

資料Ⅲを参照

1.2018年度決算

[結 果]

収入 1,160,225円 支出 775,808円 剰余金 384,417円 

公的補助金 442,000円  分担金 271,360円

[特 徴]

*剰余金が38.4万円と多いように見えるが、内21.9万円は前期繰越金である。

*賛助会費が18.1万円(予算30万円)と予算減となったが、それ以外は予算通りの結果となった。

*経常収入の85.6%が学区自治連、社協、NPO法人、金曜カフェの分担金と公的補助金である。

*支出は前年度に対して-14.4万円となったが、保守管理費が前年度を-16・4万円と大きく下回ったこと、水光熱費も-4.8万円下回ったことが要因である。

2.2019年度予算

《収 入》

*大津市協働提案制度自由テーマ型が終了するが、他の公的補助金に積極的に応募する。

*分担金は基幹各団体には5万円を要請するが、金曜カフェにはその自主性を尊重しつつ、積極的な協力を要請する。

*本年度より利用料金を徴収するので、一般使用料は8万円を計上する。

*賛助会費は、30万円を計上する。

《支 出》

*全体として前年度実績で計上するが、保守管理費は10万円とする。

 役員の選出 

2019年度役員 資料Ⅳを参照

 資 料 

Ⅰ.常設事業のまとめ

[NPO法人・比叡平陽だまりの会の活動]

1.高齢者の学びと集いの場「陽だまりサロン」活動報告(2018年度)

以下のような楽しく学び、心を解きほぐすサロン活動を、交流センターのサロン③と④および多目的室で、毎週火曜、水曜、木曜、金曜日に開催しました。そろばん教室が新しく始まりました。

( 指導者 )    参加人数(交流センター集計) 

① パソコンの友 (竹原清子):   145人 

② 歌声ひろば  (中山幸子):    63人 

③ 墨彩画教室  (山中信子):    33人 

④ 国語の時間  (万代 勉):    67人 

⑤ 詩吟の会  (川岸喜代美):    98人 

⑥ ニットカフェ (笈田直子):   161人 

⑦ そろばん教室(伊藤静子):   30人

⑧ 名作映画サロン(担当:堀、徳田、藤井)  78人

⑨ おしゃべり火曜(田畑三郎、喫茶マスター:陳修身、福田孝男)  226人

⑩ いきいき体操教室(担当:南出、徳田、堀)  443人

参加者総数  1344人 

2.「やまの保健室」活動(担当:南出、岡部、川岸、近藤、佐藤)

  毎週金曜日にサロン③で開室し、高齢者や独り暮らしの方々の健康問題や介護に関して身近に相談できる窓口となるべく、継続的な活動を行っています(参加者は335人)。大津市および中すこやか相談所と連携し、体力測定や理学療法士の解説を通して体操を行う催しを3回行いました。第27回からだとこころの健康シリーズでも、体操に関連した講演会を開催しました。また、民生委員と介護支援専門委員交流会に参加し、地域の連携を図っています。

3.「ミニデイサービス」活動(担当:田畑ほか11名)

  今年度新たに「ミニデイサービス」事業をサロン③で始めました。これは国のデイサービス削減の受け皿として始めたものです。スタッフが工夫を凝らして楽しいサービスの時間を提供しています(参加者は233人)。

4.「リユースセンター」活動(担当:笈田)

  交流センターの「リユースセンター」室を利用し、循環型社会形成の環境活動として不要家具類などを回収し、新たに使用される人に斡旋する即売会を2回開催しました。延べ18名の方が、26点を購入されました。また即売会以外の日常の常設展示販売も行い、42点を販売しました。

5.第15回「陽だまり学習会」(担当:楠本)

  学区社会福祉協議会との共催で、交流センター事務室において、「堅田おしゃべりボランティア活動」についての講演を開催しました。おしゃべりボランティアの方のお話をじかに伺い、そのきめ細かい手法や対応は大変参考になるものでした(参加者8人)。

6.視察団の受け入れ(担当:中山、徳田、岡部)

守山市社会福祉協議会および河西ニュータウン自治会の一行25名が視察に交流センターに来訪されました。当会の活動全体説明、「ミニデイサービス」の説明と意見交換を行い、交流センターの施設見学、「パソコンの友」のサークル活動と「リユースセンター」の見学もされました。

[やまひ(山比)楽市楽座 金曜カフェ]

山中比叡平という私たちの地域の特性を私は「ほどのよい孤立」「ほどのよい小ささ」と呼んでいるが、それを負の側面から見れば、公的サービスが届きにくい不便さ、公共の施設やぶらっと行けるところに乏しい。そうした地域の要請にこたえる方向で《やまひ楽市楽座 金曜カフェ》が考えられた。この「金曜カフェ」のコンセプトは、「ここであなたは誰かと出会う、何かと出会う、そして、新しい自分と出会う」である。

この事業は、いつでも他の団体に運営の移行ができるようにということで、赤字にはならない仕組みにした(現在は「金曜カフェ世話人会」による運営に移行)。食事の内容をよりよいものにするために以前よりはかなり収益率は下がっているが、これまで住民交流まちづくりセンターの目玉の活動としてセンターの負担に依存してきた水道光熱費を、大津市からの助成金がなくなった今、今後は可能なかぎりこの収益の中からも出してほしいと考えている。

ちなみに2018年度の収支状況は、

●収入;食事       176,388(売上 598,500―材料費422,112)

  青果         8,000

  リサイクル         7,400

  模擬店(4回) 194,862(売上 291,400―材料費 96,538) 

収入計       386,650円

●支出;分担金     50,000(住民交流まちづくりセンター)

   給湯器リース代  36,360

   ガソリン代  24,500                        

支出計      110,860円

●年間収益(収入-支出)275,790円 (この中から、ガスコンロ買替え 85,000円、 赤い羽根募金への寄付10,000円、見舞金(2人へ)10,000円、スタッフ懇親会127,180円)


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